2012年第1回QC検定の統計データ

2012年第1回QC検定の統計データが発表されましたので、
過去4回のデータと比較してみます。

値は、2009年第2回、2010年第1回 第2回、2011年第2回、2012年第1回の順です。
今回のデータは一番右になります。

■ 1級合格率 (%)

15.46、  15.13、 12.02、 16.73、 12.95 

1級合格率は、2010年第2回と同程度で、前回よりかなり低くなってしまいました。
前回の合格率が高かったので、その調整があった?のかもしれませんね。
相変わらず、1級は難関ですね。
1級合格を目指す方は、QC検定の参考書、問題集だけでなく、品質管理+αの、幅広くて深い知識と経験が求められます。知識だけじゃなく、経験値がかなりモノを言うのではないでしょうか。

■ 2級合格率 (%) 

49.96、  49.91、 42.25、 40.73、 38.48

2級の合格率は、2010年第2回に大きく下がり、前回下がり、今回さらにさらに下がり、ついに40%を割ってしまいました。2級は難易度がますます高くなってきましたね。

従来、2級までは「普通に」準備・勉強していれば順当に合格できていたように思います。しかし、今はそうではありませんね。「普通」じゃなく、かなり「真剣に」準備されることをおすすめします。

■ 3級合格率 (%)

66.27、  66.97、 68.38、 67.47、 63.16

3級の合格率も前回より少し下がりました。

■ 4級合格率 (%)

87.13、  85.05、 78.70、 86.58、 93.14

4級の合格率だけが、前回より上がっています。

■ 受験者数(名)

28,129、   28,373、  30,965、 38,292、 38,445

受験者数は前回とほとんど同じです。申込者数は、42,837名で前回の44,195名より若干減っています。4万名の大台を超えてはいますが、QC検定受験者数の伸びが止まりました。今まで順調に伸びてきたQC検定受験者もそろそろ頭打ちなのでしょうか? 次回試験に注目したいと思います。

■ 合格者数(名)

18,134、   18,215、  19,298、 24,801、 24,063

合格者数は前回とほぼ同じでした。
QC検定は毎回のべ2万名以上の合格者を出す検定試験になってきたと思います。

■合格者の平均年齢 (歳) (カッコ内は、2011年第2回)

1級:39.3 (40.8)、2級:37.0 (36.9)、3級:35.5(35.6)、4級:29.2(32.2)

2級と3級の平均年齢は前回とほぼ同じですが、1級と4級が若くなりました。特に4級は3歳も若くなっています。19歳以下の4級受験者数が、今回2,744名もいました(前回 2,100名)。4級受験者の他の年齢層は前回よりほとんど減っていますので、19歳以下の受験者数の伸びが突出しています。弘前工業高校や熊本工業高校の事例のように、高校生、大学生の集団受験などが伸びたのでしょうか?

■欠席率

今回の全体の欠席率は、10.3%で、前回 (13.4%)より下がりました。

1級の欠席率は 20.6%で、前回(24.0%)よりさらに下がりましたが、相変わらず多いですね。


2012年第2回QC検定の試験日は9月9日(日)です。

今回の結果にかかわらず、次回も新しい気持ちでがんばりましょう!
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