品質管理検定運営委員会から、「1級試験(手法・実践分野、論述)に関する試験区分の設定 及び 合格基準の改定」の発表がありました。先日のQC検定制度の見直しについてもそうですが、1級受験者には見逃せないニュースですね。
今回の変更は、第15回(2013年3月)試験よりということで、次回からすぐ変更です。
従来の手法分野、実践分野、論述の問題を、一次試験と二次試験に区分するということですが、試験日も試験時間も同じで、試験自体は以前とほとんど変わらないような気がします。一次試験不合格者も二次試験を受けてしまうのですから。
違うのは、合格基準が変更になったことですね。 少なくとも自分の一次試験の合格・不合格、二次試験の合格・不合格が明確になって、受験者に通知されるということですね。 ここだけが違う気がします。
今まで、単に「不合格」だった人が、どんな「不合格」なのかがわかって、再受験のモチベーションが少し上がるかもしれません。それを目的としているのですよね?
第16回試験(2013年9月)からは準1級が新設されるので、それ以降は「1級は不合格だけど、準1級は合格」という人がでてきます。
不合格よりは準がつくけど「合格」の方が嬉しいかもしれません。「1級」をめざしてまた意欲がわくという人も増えるかも。
でも「不合格者」から「「準」に合格」というのがちょっと??ですね。やっぱり独立した「準1級」を設けた方がすっきりすると思うのですが。
QC検定(品質管理検定)とは日本規格協会、日本科学技術連盟が主催する検定試験です。日本品質管理学会が認定しています。
日本規格協会のQC検定ホームーページ
品質管理検定「QC検定」は2005年に第1回試験が実施された比較的新しい試験です。
試験の内容は、品質管理に関する知識の筆記試験による客観的評価です。
品質管理検定(QC検定)運営の目的は、ホームページによると、
「本検定は、この運営を通して日本の品質管理の様々な組織・地域への普及、並びに品質管理そのものの向上・発展に資することを目的とします。」
ということになっています。
日本のほとんどの企業、特に製造業では品質管理を実施しています。
品質管理は日本のお家芸とも言われ、各企業がQCサークルなどの、品質管理活動を活発に行っています。
品質管理を実施するためには、品質管理に関する知識だけではなく、改善能力や個人のリーダーシップ力、モチベーションなどが重要です。また社内の組織体系などの要素も関係してきます。
品質管理を行う上で、もっとも基本となるのは品質管理に関する知識です。
その知識を客観的に評価するために、品質管理検定が設けられました。
QC検定は、もともと品質管理知識を持っている人の、知識の整理・向上や、客観的な高評価につながります。
また、品質管理検定受験をきっかけに、品質管理知識のない人が勉強するきっかけにもなります。
QC検定受験により、個人の品質管理知識の向上、モチベーションアップが期待され、それがひいては企業の品質管理の向上・発展につながることが期待されています。
試験の時期は、2005年に第1回検定がスタートし、2006年に1回、2007年に2回、2008年に2回(3月と9月)です。2007年から年2回体制(3月と9月)になってきています。
試験の形式は4級から2級まではマークシート方式で、1級のみ、マークシート方式と記述式(論述試験)の両方があります。
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