4級の目指す能力レベル
日本規格協会HPによれば、
「4級の方々に求められる能力は、職場で仕事をするにあたって、品質管理の基本を含めて職場の基本常識を理解しており、上司や先輩の指示に従って仕事が遂行できるレベルです。職場などで行われている改善活動を理解できるレベルです。」
となっています。
4級レベルは品質管理の仕事を行う上で、もっとも基礎になるものです。
4級は、品質管理の基礎というよりも、まずそれを含む社会人としての常識の理解が求められます。
日本規格協会の
4級用テキストは、品質管理の仕事に携わる人ばかりでなく、すべての社会人(特に社会人1年生)が読んでも参考になります。
4級の試験問題はこのテキスト内容から出題されますので、HPから無料でダウンロードして一読すれば、4級レベルがよくわかります。
品質管理を学ぶ前に、まず社会人として、企業に働く人としての基礎を確立し、その上に品質管理の基礎を積み上げていくというレベルです。
業務の上では、先輩や上長の指示の下に仕事ができるレベルです。改善活動も理解はできますが、まだ自ら率先して行うところまでは求められていません。
4級の試験の内容(日本規格協会HPより)
■企業活動の基本
製品とは
5Sとは
安全とは
三現主義とは
5ゲン主義とは など
■品質管理の統計的手法
QC七つ道具とは(名称と使用の目的)
層別とは
異常値とは
ロットとは
バッチとは
平均とばらつきの概念
算術平均の求め方
計量値とは
計数値とは
データの取り方の基礎
範囲とは など
■検査
検査とは
検査の種類(受入、工程、中間、出荷、最終)など
■標準化
標準化とは
作業標準とは
社内規格とは
規格の種類(国際、地域、国家、業界、社内)など
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3級の目指す能力レベル
日本規格協会HPによれば
「3級の方々に求められる能力は、職場において発生する問題について、要所でアドバイスを得ながら解決を進めることができるレベルです。管理図、散布図以外のQC七つ道具については、作り方、使い方をほぼ理解しており、改善の進め方の指示を受ければ問題を分析したり、解決方法を検討したりできるレベルです。」
となっています。
つまり、1級や2級と異なり、問題解決に当たっては、全部自分で解決できなくとも、各ポイントにつきアドバイスを受ければ問題解決ができるレベルとなります。
QC七つ道具など、品質管理の基礎知識はほぼ理解していて、改善の進め方の道筋を示してもらえば、問題を分析したり、解決方法を検討したりできるレベルです。
但し、QC七つ道具の中でも、管理図と散布図はやや専門的で高度な知識が必要になるため、これら2つについては、3級レベルでは高度な使い方は要求されていません。
3級の試験の内容 (日本規格協会HPより)
■品質管理概論・実施法など
品質管理のあり方
プロセスとは
代用特性とは
維持と管理
工程の管理の基礎
重点指向とは
QC的問題解決のステップと手法
品質保証とは
品質保証体系図とは
品質システムとは
是正処置のいろいろ など
■品質管理の統計的手法
グラフの活用
ヒストグラムの基礎・作り方
管理図の基礎と現場での使い方
工程能力指数とは
散布図の基礎・作り方
パレート図の基礎・作り方
特性要因図の基礎・作り方
サンプリングと誤差
チェックシートの作り方・使い方
層別
分散の加法性とは など
■検査
測定の基本
検査の種類と方法(計量、官能、抜取、計数)など
■標準化
社内標準化の基礎と進め方 など
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2級の目指す能力レベル
日本規格協会HPによれば
「2級の方々に求められる能力は、設計・開発などの一部の現場を除き、職場で発生する品質に関係した問題の多くを、自らが中心となって解決や改善していくことができるレベルとなります。これらのほとんどは基礎的な品質管理の手法、すなわち、QC七つ道具を使って解決できると言われています。言い換えると職場で発生している問題を、QC七つ道具を使いこなして自ら解決ができたり、職場内の人たちをリードして解決にあたったりすることが期待される方々のレベルといえます。
たとえば、設計・開発など特別な手法の活用が求められる部署を除いた多くの現場で、品質管理を行うことが主要な業務ではない方々、一般の方々が品質管理を良く知っていると言われるレベルです。
2級の方に求められる能力は、一部の現場(設計・開発など)を除き、職場で発生する品質関係の問題の多くを、自らが中心となって解決や改善していくことが可能なレベルとなります。」
となっています。
職場で発生する問題のほとんどは、QC七つ道具を使って解決できると言われています。つまり、発生している問題を、QC七つ道具を使いこなして自ら解決できたり、職場内の人たちのリーダーとなって解決にあたることが期待されるのが2級のレベルです。
たとえば、多くの現場(設計・開発など特別な手法の活用が求められる部門を除く)で、品質管理が主要な業務(品質管理部門スタッフ等)ではない方、品質管理部門ではないが、技術関係の職務の方などで、品質管理を良く知っていると言われるレベルです。
もちろん1級よりレベルは下ですが、品質管理の、ある程度高度で広範囲な知識が求められます。リーダー格のレベルです。
2級の試験の内容 (日本規格協会HPより)
■品質管理概論・実施法など
統計的な考え方
QC工程表(図)の活用
方針管理とは
QCストーリー
プロセス重視
ISO9001とは(品質保証、QMSの観点)
顧客満足
クレーム処理 など
■品質管理の統計的手法
基本統計量と計算
正規分布
標準偏差
工程能力
散布図の活用
管理図の基本
X-bar−R、X−Rs管理図の作り方・使い方
分散
実験計画法とは など
■検査
官能検査と評価基準
計量・計数規準型抜取検査とは
計測と計測器管理 など
■信頼性
信頼性とは
信頼性の考え方と基本 など
■標準化
標準化の目的と意義
標準値とは
社内標準化の意義
工程図記号
品質管理における標準化
ISO9001の推進(標準化の観点)など
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1級から4級まで、品質管理検定の詳しいレベル表はこちらです。
レベル表
1級の目指す能力レベル
日本規格協会HPによれば
「1級の方々に求められる能力は、社内で発生するさまざまな問題に対して、品質管理の側面からどのようにすれば解決や改善できるかを把握しており、それらを自分もしくは自分が主導していくことが期待されるレベルです。また、自分自身で解決できないようなかなり専門的な問題については、少なくともどのような手法を使えば良いのかという解決に向けた筋道を立てることができる力を有しているようなレベルです。
たとえば、品質管理関連の部署のスタッフやその他の技術部門の中でも高い品質管理能力が望まれるスタッフです。」
となっています。
品質管理検定の最高レベルです。
品質管理の高度な専門家とはいえなくても、実務家としてはかなり高度な知識を要求されます。
イメージとしては、品質管理を主な業務とするスタッフや、品質管理以外の技術部門でも、高度な品質管理知識を要求される仕事に従事している人となります。
社内で発生する問題の問題解決にあたっては、自ら持つ高度な品質管理の知識を駆使して、自分で問題解決したり、自分が主導して、グループメンバーに解決にあたらせたりすることができるレベルです。
かといって、全ての問題を解決できるほどの能力は要求されていません。
自分自身では解決が困難な、かなり高度で専門的な問題については、少なくともそれに用いる手法や、解決への筋道を立案できるようなレベルです。
1級の試験の内容 (日本規格協会HPより)
■品質管理概論・実施法など
方針管理の進め方
設計・製造・市場段階の品質
部門別管理・機能別管理
新QC7つ道具
品質工学の概要と特徴 など
■品質管理の統計的手法
正規分布の性質
不適合品率の推定
回帰分析とは
管理図全般
抜取検査方式の設計・実施
実験計画法の活用
直交配列、品質工学の各手法 など
■検査
購買管理と検査 など
■信頼性
信頼性の概念
意義等
寿命分布と故障率
FMEA
FTA など
■標準化
JIS
ISO
IEC規格の概要 など
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ひとくちに品質管理の知識といっても、品質管理による問題解決の内容によって、必要な知識レベルが異なります。
そこで、次の観点から QC検定は4つの級に分かれています。
● 企業における仕事の内容、役割
● その仕事において実施する品質管理および改善のレベル
● 品質管理、改善をするために要求される知識レベル
(以下はQC検定HPより)
1級
品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々
2級
QC7つ道具を使って品質に関わる問題を解決することを自らできることが求められる方々、小集団活動などでリーダー的な役割を担っており、改善活動をリードしている方々
3級
QC7つ道具の個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々、大学生、高専生、工業高校生など
4級
これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など
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